皮膚トラブルについて

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ヘアカラーによる皮膚トラブルの事例

 

事例1

これまで毛染めを行ってきたが、初めて出向いた美容院で毛染めの施術を受けたところ、施術から1週間ほど経った頃、頭皮が赤くなって吹き出物のようなものが現れ、かゆみが出て、髪の毛が抜け落ちたりした。美容院に相談して皮膚科を受診したところ、染毛剤による接触皮膚炎と診断され、今後1年間は治療を続けるよう言われ、しばらくの間は2週間おきに通院することになった。

事例2

40歳代から自宅で毛染めを行ってきた。2年ほど前から毛染めをすると痛みやかゆみを感じたが、市販の薬を塗れば症状は治まるので、これ以上ひどくなるとは思わずに毛染めを続けてきた。今回毛染めをしたら、顔面が赤く腫れ、浸出液が滴る状態になり、初めて医療機関を受診した。これまで、製品の外箱や使用説明書に注意事項が詳しく記載されていることには気付かなかった。

(写真:酸化染毛剤によるアレルギー性接触皮膚炎の患者。顔面が赤く腫れ、浸出液が滴っている。)

事例3

ひどい手荒れのため、皮膚科医で治療を受けていたところ、耳たぶや頭皮にもかぶれの症状が出てきた。なかなか治癒しないため、皮膚科医の勧めで総合病院を受診して詳しい検査を受けたところ、ヘアカラーリング剤に含まれるパラフェニレンジアミン(酸化染料)という物質が原因でかぶれており、他の染料に対しても反応していることが分かった。総合病院の医師からは、酸化染毛剤での毛染めをやめて染毛料に変更するように言われた。

(写真:酸化染毛剤によるアレルギー性接触皮膚炎の患者。耳の周りが赤くただれ、浸出液がにじみ出ており、手指にも症状が出ている)

 

 

ヘアカラーによって起こる疾患

毛染めによって起こる疾患は主に皮膚炎であり、かぶれとも呼ばれる。また、皮膚炎だけではなく、まれにアナフィラキシーが起こることもある。
皮膚炎は原因となる物質の作用の違いによって、アレルギー性接触皮膚炎と、非アレルギーの刺激性接触皮膚炎の2つに分かれる。症状が重い場合は外貌が著しく損なわれるため、身体的な苦痛だけでなく、精神的な苦痛を感じたり、仕事や日常生活に支障を来したりし得る。

ヘアカラーによって起こる疾患まとめ表

類型 アレルギー
疾患 アレルギー性接触皮膚炎 アナフィラキシー
発生の機序 物質に感作した後、その物質(原因物質(アレルゲン))に再度接触した時にアレルギーが現れるようになる
発症の条件
  • 感作が成立した人のみ生じる
  • 一旦感作が成立したら、原因物質(アレルゲン)に接触すれば反応が現れる
障害組織 皮膚  原因物質(アレルゲン)との接触から短時間のうちに、下の主な症状が複数、原因物質(アレルゲン)の接触部位とは異なる部位にも症状が現れる
障害部位 原因物質(アレルゲン)との接触部位。症状が重くなると、接触部位を超えて症状が現れることがある
主な症状 痛み、かゆみ、発赤、水泡、湿潤局面が広がり次第に腫れてくる等 蕁麻疹、皮膚の発赤、息切れ、咳、動悸、血圧の低下、めまい、腹痛、嘔吐等
リスク回避
  • 原因物質(アレルゲン)との接触を絶つ
  • 保湿する
  • 物理的な刺激を与えない
  • 原因物質(アレルゲン)との接触を絶つ
診察
  •  炎症やかゆみを抑える(投薬)
  • 原因の特定
  • 原因への対応
  • 原因物質(アレルゲン)との接触を絶つ
  • 保湿する
  • 物理的な刺激を与えない
  • ショック症状に対する治療
  • 原因の特定
  • 原因への対応
  • 原因物質(アレルゲン)との接触を絶つ
その他
  • 一旦感作が成立したら、炎症が治癒しても、再度原因物質(アレルゲン)に接触するとアレルギーが現れる
類型 非アレルギー
疾患 刺激性接触皮膚炎
発生の機序  原因物質(刺激物質)の化学的な刺激の強さが、その物質に対する皮膚の許容濃度を超えた場合に生じる
発症の条件
  •  誰にでも起こり得る
  • 皮膚の状態によって起こったり起こらなかったりする
障害組織 皮膚
障害部位 原因物質(刺激物質)との接触部位
主な症状 痛み、かゆみ、発赤、水泡、湿潤局面が広がり次第に腫れてくる等
リスク回避
  • 原因物質(刺激物質)との接触を絶つ
  • 保湿する
  • 物理的な位刺激を与えない
診療
  •  炎症やかゆみを抑える(投薬)
  • 原因の特定
  • 原因への対応
  • 原因物質(刺激物質)との接触を絶つ
  • 保湿する
  • 物理的な刺激を与えない
その他

 

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